ちょっと、表題のとおり、なぜ、インターンにボクはこだわるのかを考えてみています。まとまっていなくて、雑感的ですが参考までに。


▼インターン・ベースドな、持続可能なまちおこし

 そもそも、まちおこしは地域の富裕層のすべきことだと思う。これまでの日本の場合、大店のジュニアとか旅館の若旦那とかがシゴトはさしてしなくても生活していけるので、彼らが地域活動の中心だったりしたと思うわけです。ノブレス・オブリージュ (noblesse oblige) っていわれるわけですが、いわば「高貴なるものの義務」といってもいいかもしれなかった。
 ・・・が、今はそうでもないわけで、で、何かしらまちおこしの一部事業をコアビジネスとして生計を立てつつ、取り組みを重ねていく必要があるわけですね。それが、たとえばデベロッパー的な事業に基づけばTMO的になるわけだし、イベントがベースになればYOSAKOIソーランやどまつりのようであると思うのです。
 でで、人づくりをコアビジネスにして、そこをベースにして自立した事業でありながら継続していくまちおこしのチャレンジが、インターンじゃないかな?と思うのです。

▼コアビジネスが、持続可能性を担保する

 最近よく思うのは、継続の重要さ。理想主義って夢を語ることではなくて、本当に理想を実現することにこだわることだとボクは思うのですが、そうだとすれば理想主義者ってのは、徹底的な現実主義者だと思うのです。
 よりよい社会を作るためにこそ、取り組みを重ねていく必要があり、継続していくためには、「つぎはぎ」のような補助や助成頼みの経営でなく、継続していくことを担保するようなコアビジネスともいうべき事業が必要な気がします。
 で、ぼくらの場合、しかしNPOでなきゃだめなんです。利益を分配しないというNPOの特性があるから、ボランタリーなスタッフや会費に支えられて、何とか事業モデルを確立することができるからです。

▼長期インターンは、地域活性の2大キーワードを実現する

 地域活性の2つのキーワードは、「アントレプレナーシップ」と「ソーシャルキャピタル」でないかとボクは考えています。ホンキ系インターンは、若者のチャレンジを契機に、地場の経営者の意欲と挑戦を引き出し、そして挑戦を縁とする新たな地域での濃密な人間関係を作るものだと思うのです。
 意欲ある人々が相互刺激をしあい、更なる一歩を引き出す。そして、その中で濃密なコミュニティが形成されていくということが、インターンの持つチカラではないかと思うのです。
 一見、学生のキャリア支援の取り組みでしかないように見えますが、本当のトコロ、地域を変えていく見えない大きな力を蓄えていく装置が、まさにインターンじゃないだろうか、と思っているのです。