商店街や中小企業支援について、ずーっと気になっていることなんで書いてみます。

そもそも、中小企業だって商店街の一つ一つの商店だって、私企業というか、個々のお金儲けのために事業をやってるわけですよね。なぜ、私企業のお金儲け事業に対して、行政が公金を使って補助をするのか?


1.研究開発など私企業では投資困難なものの補助のため
   ー他国も行っているので国際競争上必要、と言われたり
2.頑張る人を応援する、というインセンティブのため
3.ケインジアン的な乗数効果を生み出す産業刺激策
4.雇用拡大や税収増にむけた投資
5.公益性のある事業だから
   ー主にまちづくりの分野、商店街活性の時に言われます
6.弱者への所得の再分配
7.政治的な配慮



 ってかんじでしょうか、思いつく理由は。
(昨晩フェイスブック上で尋ねたところ、多くの方々からインプットいただきました)

 この中で、2の他国との競争力のためや基礎研究分野などへの支援というのは、納得感があるなぁと。2・3・4も、政策的な是非は議論があるでしょうが理解できる。まあ、しかし4でいえば、成長分野・企業への投資、というけれども役所や有識者に成長分野・企業を見極める力があるか、といえば懐疑的に思うけれど。。
 
 5の商店街の公益性、と言うのはそもそも私的な商売人のただの集積である、ということを越えて公益性があるといえるのかは議論の余地があるでしょうね。6の弱者への再配分って文脈は、以前は中小企業は弱者で救済すべき対象、という法律でしたが、いまでは違いますしね。

 フェイスブックで意見を寄せてくれた10名以上のうち、数名は行政関係者でしたが口々に(笑)、7を理由にあげていました。

 青臭くそもそも論をいうつもりもありませんが、G-netは活動を始めて13年になりますが、前半の数年は、イベントやフリーペーパーを通じた商店街の活性化に、そしてこの数年は中小企業とそれを担う人材育成支援といった取り組みをしてきました。
 そんななかで、そもそも、を考えてみたってこと。

 そして、その上で、さはいっても現状が劇的に変わるというのも考えにくいでしょうから、どうしたら有意義に使えるのか、をこれから考えていきたいと思います。
 いずれにせよ、地域活性化って、活性した状態はなにかってことを定義する必要が有るでしょうし、ここの助成・補助事業も、ちゃんとアウトプット・アウトカムの目標や評価指標を設定して、事業評価をするってのが必要でしょうねぇ。形式的で無意味な今の事業評価でなくって。
 ま、そういう意味では事業仕分けってのは、よい取り組みなきもしますね。

 そんな事を考える三連休のひととき。

Ps
 あ、G-netは補助金・助成金はだいたい決算において、0−5%程度ですよ。