今日は朝から打ち合わせや会議などをいくつか経て、夕方耳鼻科へ(花粉症なのです)

で、待合室のテレビを見ていたら緊急ニュースで「袴田事件」の袴田さんの再審決定&釈放が48年ぶりにきまったとのこと。(以下は、ハフィントン・ポストから引用)

元プロボクサーの袴田さんは、静岡県で1966年に一家4人が殺害された袴田事件で死刑が確定した。しかし無実を訴えて再審を求めた結果、静岡地裁(村山浩昭裁判長)が3月27日、再審開始を認めた。
静岡地裁は決定で、袴田さんが事件を起こした時に着ていたと以前の死刑判決で認定された衣類について、「重要な証拠が捜査機関に捏造された疑いがある」とした。そのうえで「拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」と指摘して、死刑の執行と勾留を停止し、釈放を認める異例の決定をした。


袴田事件のことは、うる覚えで知っているぐらい(足利事件とか、名張毒ぶどう酒事件とか島田事件…とかといろいろと聞いたことはあるけれど、あんまり詳細はしらないって感じ)でしたが「48年間も拘束されている」という事実は、しかも、死刑判決を受けて(1980年12月12日 - 最高裁、判決訂正申立棄却決定送達。死刑確定)から34年間も毎日が死刑執行の可能性を感じながら過ごしてきたってことは、想像をしようにも、想像もできない途方も無いことで、涙しておりました。

報道などを見る範囲では限りなく無罪のように感じますが(真実はもちろんぼくはしりえませんが)、しかし、本当に無罪だとした時に、ご本人や、無実を信じて、しかし息子が死刑囚と事実の中でなくなったご両親やお兄さんとかのことを考えても言葉に出来ないし。
一審の死刑判決を書いた判事が、実は無罪でないかと思っていた、と数年前に謝罪してカミングアウトしたけれど、きっとどこかでそういう気持ちをもってこの事件の裁きに関わっていた人びとの苦悩も、きっとすごかったんだろう(けれど、それはそれぞれが選んだことだからもちろん自業自得なのだが)

結局、よく冤罪の話って自白の強要ってところに話が行きつくのですが、今回もそう。逮捕当時なんて8月のめちゃんこ暑い中で(エアコンもなかったでしょうよ、そりゃ40年前は)、20日間で240時間の取り調べがあったとのこと(さっき、報道ステーションで言ってました)ま、そりゃ辛くって「やりました」って言っちゃうのは、わかる気がする。

僕も、以前警察の取調官に対して実際のところはどうなのかと、色々と聞いてみたことがある。密室の取り調べが脅迫的だったり、極めて厳しいという話も聞いたことがあるので、色々と聞いてみたわけです。彼らが言うには

「そりゃ、悪いことをしたヒトに、お前はやったか?と聞いてもそんなすんなり答えるわけがない。罪人にも、そりゃみんな言い訳がある。だから取り調べで声が大きくなったり、時に何度も何度も迫ったりってこともあるかも」

って話をしていました。確かに、と思う話でもあり。
でも、だからといって異常な取り調べがあり、ってことにはならいないですよね。調べていると、例えば鹿児島選挙違反事件(志布志事件とも)なんかは、すでに冤罪で、無罪が確定しているけれど、その過程でかなりきっつい取り調べがあったことは明らかになっているし、取調官は、特別公務員暴行陵虐罪で確定しているし。

人が人を裁くというのは、だれかがやらなきゃいけないことだけれども、とってもシビアなことだなぁと。疑わしきは罰せず、ってのもなかなか実際はそう運用されないのも、なんだかなぁ、と思ってみたり。
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あー、なんか今日は夕方以降このことばかりが頭のなかにあって、袴田さんの写真を見ると涙がでる。こういうことって、なんか書かないほうがいいかな?と思ったりもしたけれど、でも、ぐるぐるぐるぐる考えていたので、考えているコトを書いてみました。もちろん、個人的な雑感ですた。

ではでは。

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