さて、今日(15日)に、勾留期限を迎える藤井浩人・美濃加茂市長の贈収賄事件。
逮捕・送検されて2度の勾留(証拠隠滅や逃亡の恐れがあるため、拘束して取り調べを行う事)延長をへて、今日期限を迎えます。検察が不起訴処分とするのか、それとも起訴→裁判といたるのか。

すでに、新聞各紙では起訴方針を地検は固めたと報じています。

岐阜県美濃加茂市の雨水浄水設備をめぐり、受託収賄容疑などで逮捕された同市長の藤井浩人容疑者(29)について、名古屋地検が勾留期限の15日に、同市長を受託収賄などの罪で起訴する方針を固めたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。
 愛知県警は先月、藤井市長が同市議だった2013年4月までに、設備会社「水源」社長の中林正善容疑者(44)から、浄水設備の導入に関して、2回にわたって現金計30万円を受け取ったとして、同市長を逮捕した。 日経新聞(7月15日)

 岐阜県美濃加茂市の中学校への浄水設備導入をめぐり、30万円を受け取ったとして、名古屋地検が事前収賄罪などで市長の藤井浩人容疑者(29)を勾留期限の15日に起訴する方針を固めたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。贈賄罪などで会社社長中林正善容疑者(44)も起訴する。
 関係者によると、市長は取り調べに対し、現金の受け取りを全面否認。弁護人は授受の直接証拠がないなどと批判しており、地検の判断が注目されていた。地検は状況証拠などから公判請求できると判断したもようだ。 47News(7月14日23時)


▼論点はお金をもらったかどうか

贈収賄罪を構成するのに必要なポイントは以下の3点ですね。

1)公務員もしくは仲裁人であること
2)職務権限があること
3)依頼を受けて,賄賂の収受・要求・約束をする

市議として4月の2度の会食時に(2013年4月2日に10万円、同月25日に20万円…郷原弁護士ブログより)現金をもらい、市議として働きかけ、あるいはその後市長になり業者への便宜をはかり推進した…ということが容疑な訳ですよね。

1・2は満たしていますので、結局今回の論点は3。現金の収受があったか、が焦点な訳ですよね。プロジェクトを推進していた事は事実で間違いないようですから、金はもらわず本当によかれと思ったのか、それとも30万の収賄があってのことか。(あるいはより多くの今後の約束があったのか)

厳密に見れば、市議としての働きかけ(質問・担当部署への推薦)を職務権限と見るか、また市長立候補前の資金提供を事前収賄と見るか、は議論があると思います。ま、いずれにせよ政治資金規正法での寄付であれば、5万円以上なので個人からだとしても、報告義務はありますが。

すなわち、今回の藤井事件の論点は【お金をもらったかどうか】につきますね。

▼嘘はどっちがついている?

で、贈賄側の中林氏は、

1)贈賄を証言
2)いろんな資料にまぜて2回に分けてお金を渡している
3)同席者が不在のときに渡した
4)収賄があった日に、10、20万のそれぞれ金額銀行から引き出した記録がある
  
と証言している模様(これまでの複数の新聞報道より)

一方で、収賄側の藤井氏は

1)もらっていない
2)そもそも同席者は席を外していないし、金を渡すところを見ていない
3)うち1回はランチを1時間弱、ガストで、収賄などありえない環境

などと、完全否認。

とすると以下のいずれか。。

A. 中林氏がウソをついてい
B. 藤井氏がウソをついている
C. どっちもウソをついていない
(例えば資料の封筒に忍ばせて渡したが、藤井氏が気付かず捨てた…など)

藤井氏が嘘をつく、のはそりゃ収賄容疑を逃れたいから、でわかりやすい。
中林氏が嘘をつくのはありえるのか?と、疑問に思っていたところ、郷原弁護士は、他の詐欺事件などもあるため、検察の意図にそうような証言をしているのでは、と指摘。

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▼公判を通じて、新証拠はあるのか。藤井氏は市長職をどうする?

これまで新聞各紙から報じられてきた情報は、取り調べを担当する警察・検察関係者から記者さんが引き出してきた情報がもと。(ということは、全体像が報じられたと言えるかわからない)また、公判に備えて、隠し球的な証拠を持っている可能性もある、と友人の新聞記者はコメント。公開の場での裁判でどのような議論がなされるのか、が注目される。

一方、仮に報道の通り起訴されれば、市長職を続けるのかどうか。

藤井市長は一貫して容疑を否認しているとされるが、起訴された場合はその進退に注目が高まる。地元では「無実なら辞職の必要はない」という声が上がる一方、「裁判と市政運営の両立は厳しい」との指摘もある。(中略)藤井市長の逮捕は六月二十四日。以降、弁護団はフェイスブックで市長のメッセージを紹介し、早期釈放を求める署名には市民から一万五千人分が集まったという。支援者の男性は「市民に身近な市長だし、お金で動く人間ではない」と潔白を主張する。
 逮捕後も衰えない市民の支持も意識して、市議会はこれまで、市長の進退について口を閉ざしてきた。「九月に市議選があるので発言を控えている」と、市長と距離を置く会派の市議は打ち明ける。
 ただ、起訴となれば話は別。「裁判や報道機関の取材対応がある中で、市長の仕事ができるのか」。この市議は起訴後に会派で話し合うという。共産党の前田孝市議も「起訴後に市長が何を語るか。内容次第では、辞職勧告決議案の提出も検討する」と話す。
 一方、藤井市長に近い市議は「無実なら、市長として頑張りながら裁判を戦ってほしい」と主張する。心配なのは、起訴後の勾留の長期化。市議会九月定例会は、九月に選挙があるため、八月中旬に始まる。「その場に市長がいなければ、降ろす動きも出るだろう」と予想する。中日新聞(7月15日)


仮に起訴されれば、真実がどうか?という観点とともに、今後の市政運営についても論点となりますね。昨日開催された市長支持派の集会には、約800人が集まり会場外での立ち見がでるなど根強い支持者の存在も、大きなカギ。
引き続き、この事件には注目していきたいと思います。

ではでは。

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