僕の住む岐阜市は、7月18日に市立図書館をリニューアルオープンさせるんですね。
建築家・伊東豊雄さんの設計で、年間100万の利用者を見込んでいるとのこと。

 岐阜市は、同市司町で整備を進める新図書館を備えた複合施設「みんなの森ぎふメディアコスモス」の開館を7月18日と決めた。2015年度当初予算案に運営費などで9億3千万円を盛り込み、多くの市民の利用を呼び込むため図書館機能を充実させるほか、市民が交流できる場の常設を計画。「教育立市、市民協働のまちづくりを象徴する施設」として活用を図る。(岐阜新聞 2015年02月21日)


そのオープニング企画が、なかなかネット上では物議を醸しているんですねえ。

というのも、市民から1万冊の中古書籍を寄付で集め、その本で図書館でドミノしちゃおう、という企画。この「本deドミノ」市民有志のよる実行委員会主催で、岐阜市や市教育委員会も後援した取り組み。
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これが、本を大事にする図書館で「本を粗末に扱うのは不快だ」といった異論が出てきています。

例えばブックカフェなども運営するNPO法人ぶうめらんの北村代表理事はブログ
私はこれを見たときに、とっても嫌な気分になりました。
私も本を通したまちづくりを行っていますが、本を扱うものとして、本には敬意を払っています。
物を敬う心、その書物を書いた先人を敬う心。
子供の頃には、本はまたいではいけないものと教わりました。
本をまたぐことは、その書いた人の頭をまたぐようなものだと。

とコメント。
Facebookのイベントページでも、コメント欄で反対意見が出ている状況です。
出版社や著者は、こんな事に使われるために本を作ったのではないはずです。そんなこともわからない図書館は、存在意義そのものが問われますよ。

もしも、私の本があったら使わないでください。馬鹿にしないでほしい。

本はドミノに使うものではないです。岐阜市民として恥ずかしいです。


一方、世界に目を向けると各地でこうした取り組みが行われているのも事実。
2013年5月31日、シアトル公共図書館が、中央図書館の3階で、本を使ったドミノ倒しの世界記録に挑戦。(中略)2131冊の世界記録を達成しました。(中略)
このイベントは、2人の大学生とシアトル公共図書館の職員が企画し、27人により本は並べられました。また、その模様は、5人のカメラクルーにより、7台のカメラで撮影されました。
なお、このイベントは、夏の読書プログラムのプロモーションとして行われたものです。ドミノに使われた本は、シアトル公共図書館の友の会が、ドミノに使われたものであることを証明するスペシャルステッカー付きで、販売するとのことです。(国立国会図書館WEBサイトより)

以下が、その時の模様が3分ほどの動画にまとめられていて、YouTubeにアップされていました。


その後も、ベルギーやイギリスで同様の取り組みが行われていて、どんどんとギネス記録が更新されていますね。現在の世界記録は2015年1月にイギリスで樹立された5318冊とのこと。
こうして各地の取り組みを見ていると、書籍や図書館への関心を高める取り組みとして、一定の広がりも在るような気もします。

 使用する書籍は図書館の蔵書ではなく、家庭などで不用になった本。同市の全小中学校71校の児童生徒にチラシを配って本の提供を呼び掛けており、すでに千冊近くが集まったという。(中略)ドミノ倒しで使った本は挑戦後に古本屋に引き取ってもらい、代金を市図書館に寄付する。(岐阜新聞 5月20日)


こう新聞も報じている通り、図書館の蔵書でなく各家庭の不要な図書を活かし「本や図書館」への注目を集め、そして販売代金は図書館で活用されるからこそ、有効ではないか、といった声もまた上がっています。
以下は、先ほどのフェイスブックページなどより、肯定的な意見。
本に対する想いは十人十色ですね。私は素晴らしいチャレンジだと思いますし応援しています。ぜひ成功させてほしいです!(^^)!

電子書籍にどんどん注目が集まる中、本に興味を持ってもらう話題性としてはアリなのかもと思ってます。


賛否両論がある中ですが、ただ賛否いずれも共通するのは「本や図書館」への注目が集まることが大事だ、という姿勢。問題は、結局本を粗末にしているのではないか、という感情を抱くヒトもまた少ないということ。

とすると、まぁ、本deドミノしなくても他に注目度を高める打ち手がないもんでしょうか。
みなさん、どう考えます?

あ、もしや、そのための炎上マーケティングだとしたら、一本取られました。
僕も片棒担いでる…いや、
本や図書館への注目集めに貢献した、ということでw


ではでは。

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