若者の安定志向・大企業志向が、続くというけれど、そもそも大企業に入ることが安定なのだろうか?この10年そこそこを振り返っても、四大証券会社の一つ「山一證券」だって、北海道イチの銀行「北海道拓殖銀行」だって倒産してきたし、夕張市だって破綻した。

大企業が本当に安定しているのか、という事実は一度改めてじっくりと検証したいと思うけれど、ただ、今回考えてみたいのは

「大企業に入れば安定」という組織に依存した発想こそが、不安定

なのではないか?と問いたいのです。

この前、【あなたが、あなたの経営者。 だからあなたが決めたらいい。そして自ら動くんだ。】というブログ記事を書きましたよね。

で、ちょっとまず会社の経営という視点で考えてみるとわかりやすいんだと思います。
特定の取引先に依存する企業は、つまり特定の下請けに偏ると、それはリスクじゃないですか。売上の大半を依存している親会社に、ある日、突然契約を打ち切りと言われたらば、経営破たんの危機が突然やってくる、ってわけですよね。
ま、いきなりの打ち切り通告はないとしても、例えば価格交渉。もっと値引きしてくれと親会社からリクエストされれば、そして「それに応じてくれなければ他に代わりがいる」とでも言われようものならば、飲むより無いわけですよね。つまり、依存の構造は足下すら見られるわけです。

つまり、依存は不安定なのだ。

たしかに大口の取引先の存在は、やりとりする先も少なくて楽。一方で、特定の企業でなく複数の会社にいくらかずつの取引があるとすれば、その管理は面倒だし手間だけれど、経営的な安定性はずっとますわけですよね。

という視点で改めて、個人のキャリアについて考えてみましょう。

同じように会社組織への依存は不安定ではないでしょうか。なぜ、安定を求めて大企業に入社しようとするのか。たった一つに依存することが、圧倒的な不安定ではないかと思うのです。これは、大企業が中小に比べて破綻確率が高い低い、という問題ではなく。

安定を求めて、組織にぶら下がる人は、組織から必要とされなくなった時、あるいはある日突然会社がなくなった時に、途方に暮れるわけですよ、ええ。
とはいえ、もちろんみんなが起業するのが良いわけではないし、複数の収入口を持つのもまた、多くの人たちにとって現実的でも無いと思います。

自ら稼ぐ力を持つことこそが、安定だ

と考えて、その力をはぐくむために、日々の仕事を過ごせているだろうか。
そう、自問自答するだけでも、大きく変わると思います。
あるいは、そういう力を身につけるの適したところか?という観点での、仕事選びも良いかもしれません。
image


会社経営で考えれば、依存が不安定だということはすぐわかるはずなのに、個人のキャリアになるととたんに誰も気がつかないこの点、ぜひ意識をしてほしいと思いました。

ではでは。

ツイッター、フォローして下さい akimoto_gifu

----NPO法人G-netとは------------------------
【地場産業】の「社外人事部・経営戦略室」に。
意欲ある【若者】の、挑戦の伴走者に
【大学】の実践教育を加速させるパートナーに
-----------------------------------------------------
▼カッコいい地場産業での長期実践型インターン【日本一】
ホンキ系インターン http://www.honki-i.net
東海圏以外からの方専用サイト http://www.honki-i.net/welcometoGifu
▼誰も知らないかもしれない、でも魅力的な会社探し
若者が選ぶ岐阜の中小企業100選 http://100sen-company.net
-----------------------------------------------------
※本ブログの内容は私個人の見解であり、所属団体を代表するものではありません。