新型コロナの蔓延も続き、厳しい冬を迎えるビジネスの現場ではいかにして売り上げを確保し、あるいは収益性を高めていくか、どの業種にも共通する課題ではないでしょうか。
商品を作り、そしてそれを顧客に販売し、売り上げを上げるというのが基本的なビジネスの流れ。もちろんそれはこれまでもこれからも変わりませんが、知恵1つでより付加価値の高い事業展開も可能になるかもしれません。
先日訪問した、コーヒー農家から学ぶ売り上げを上げる方法。
コーヒー豆の生産は、北緯25度がおおむねの北限と言われ、日本国内では小笠原諸島や沖縄などがギリギリ生産が可能なエリア。逆に言えば、標高が高く寒暖差があるわけでもなく、生産量や品質を上げて行くにも大きな課題があるわけです。
もちろん、希少性を武器に単価を上げていくと言う事は基本戦略。その上で「体験を売る」という 展開が、アリなわけです。
お伺いした又吉コーヒー園は、那覇から車で2時間弱。決してアクセスがよいわけではありません。 農園で、木になるコーヒーチェリーを収穫し、そこから皮をむき、実際に乾燥や焙煎の工程を経て、最終的にコーヒー一杯となる工程を2時間半かける体験で、8000円/一人。
体験期間は11月から2月ごろとのことですが、木になる、実際のコーヒーチェリーをこうして自分たちで収穫をしていきます。

1粒ずつ皮をむいた後、中心の種(つまりコーヒー豆となる部分) をぬめりを取り、 乾燥させ、そしてその後豆周りの皮を更にむき(精米のようです)、 そしてじっくりと焙煎していきます。


これだけの工数をかけて、最終的に飲めるのはコーヒーただいっぱい。 それでもなお、全国からこの体験を求めて多くのお客さんがやってくるとのことです。最初は思ったほどお客さんも来なかったけれど、この1年から2年で認知が広がり集客につながっているとの話でした。 実際、僕が訪問した際は東京からお越しになったグループの方とご一緒に体験し、農園は7人を同時に体験対応されていました。
商品を売るだけでなくて、体験を得ると言う事はこれまでも様々な機会で言われてきました。では、身の回りを見回したときに様々なご商売やお店屋さんがありますが、そこでの体験の機会は販売されているでしょうか?
仕事旅行社、と言うサービスがあります。こちらは東京都を中心に、 様々な仕事の現場に半日〜1日かけて仕事を体験する、というプログラムを販売している会社です。 伝統産業の現場もあれば、街中のお花屋さんや、パン屋さんなど様々な職種が選択肢になっています。 常日頃自分たちが行っている仕事は、日常で、ありふれたもののようにも感じてしまいますが、周りから見ればとても興味深い、あるいは体験したい仕事内容なのかもしれません。

もちろん、毎日のように体験を求めるお客が来るわけではないでしょう。また新型 コロナが蔓延する中で、人との接触では常に注意や留意が必要です。ただ、知恵一つで新たな価値を提供し、売上につなげていくことも可能だとお伝えしたいのです。
アソビューのような体験や、アクティビティーを販売するプラットフォームは、登録料が無料で気軽に取り組みをスタートすることができます。
新型コロナで、遠くに お出かけが控えられる時期だからこそ、身近なところで余暇を楽しむマイクロツーリズムと言うコンセプトが、今注目をされています。例えば地元のレストランで、プロが教える料理の体験。 農家さんでの収穫や、機材の取り扱いについての体験。
水族館や博物館などのバックヤードツアーが人気なように、様々なビジネスの現場でのバックヤードツアーはできないだろうか。
厳しい経営環境だからこそ、小さくできることに、トライしてみる。
「体験を売る」と言う言葉はすでに言い古されてきた言葉かもしれません。しかしこのような状況だからこそ、改めて自分たちにできることがないのか振り返ってみる機会かもしれません。
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初のビジネス書「20代に伝えたい50のこと」上梓しました
ダイヤモンド社・1,300円 http://amzn.asia/1AE0eGY
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秋元 祥治
▼岡崎ビジネスサポートセンター・OKa-Biz センター長
岡崎市康生通西4-71 りぶら2F http://www.oka-biz.net
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ツイッター、フォローして下さい akimoto_gifu
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▼NPO法人G-net 理事(創業者)
岐阜市吉野町6-2 ブラザービル2F http://www.gifist.net
▼内閣府 地域活性化伝道師/岐阜大非常勤講師
早稲田大社会連携研究所招聘研究員
慶應義塾大学SFC研究所所員
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※本ブログの内容は私個人の見解であり、所属団体を代表するものではありません。
商品を作り、そしてそれを顧客に販売し、売り上げを上げるというのが基本的なビジネスの流れ。もちろんそれはこれまでもこれからも変わりませんが、知恵1つでより付加価値の高い事業展開も可能になるかもしれません。
先日訪問した、コーヒー農家から学ぶ売り上げを上げる方法。
コーヒー豆の生産は、北緯25度がおおむねの北限と言われ、日本国内では小笠原諸島や沖縄などがギリギリ生産が可能なエリア。逆に言えば、標高が高く寒暖差があるわけでもなく、生産量や品質を上げて行くにも大きな課題があるわけです。
もちろん、希少性を武器に単価を上げていくと言う事は基本戦略。その上で「体験を売る」という 展開が、アリなわけです。
お伺いした又吉コーヒー園は、那覇から車で2時間弱。決してアクセスがよいわけではありません。 農園で、木になるコーヒーチェリーを収穫し、そこから皮をむき、実際に乾燥や焙煎の工程を経て、最終的にコーヒー一杯となる工程を2時間半かける体験で、8000円/一人。
体験期間は11月から2月ごろとのことですが、木になる、実際のコーヒーチェリーをこうして自分たちで収穫をしていきます。

1粒ずつ皮をむいた後、中心の種(つまりコーヒー豆となる部分) をぬめりを取り、 乾燥させ、そしてその後豆周りの皮を更にむき(精米のようです)、 そしてじっくりと焙煎していきます。


これだけの工数をかけて、最終的に飲めるのはコーヒーただいっぱい。 それでもなお、全国からこの体験を求めて多くのお客さんがやってくるとのことです。最初は思ったほどお客さんも来なかったけれど、この1年から2年で認知が広がり集客につながっているとの話でした。 実際、僕が訪問した際は東京からお越しになったグループの方とご一緒に体験し、農園は7人を同時に体験対応されていました。
商品を売るだけでなくて、体験を得ると言う事はこれまでも様々な機会で言われてきました。では、身の回りを見回したときに様々なご商売やお店屋さんがありますが、そこでの体験の機会は販売されているでしょうか?
仕事旅行社、と言うサービスがあります。こちらは東京都を中心に、 様々な仕事の現場に半日〜1日かけて仕事を体験する、というプログラムを販売している会社です。 伝統産業の現場もあれば、街中のお花屋さんや、パン屋さんなど様々な職種が選択肢になっています。 常日頃自分たちが行っている仕事は、日常で、ありふれたもののようにも感じてしまいますが、周りから見ればとても興味深い、あるいは体験したい仕事内容なのかもしれません。

もちろん、毎日のように体験を求めるお客が来るわけではないでしょう。また新型 コロナが蔓延する中で、人との接触では常に注意や留意が必要です。ただ、知恵一つで新たな価値を提供し、売上につなげていくことも可能だとお伝えしたいのです。
アソビューのような体験や、アクティビティーを販売するプラットフォームは、登録料が無料で気軽に取り組みをスタートすることができます。
新型コロナで、遠くに お出かけが控えられる時期だからこそ、身近なところで余暇を楽しむマイクロツーリズムと言うコンセプトが、今注目をされています。例えば地元のレストランで、プロが教える料理の体験。 農家さんでの収穫や、機材の取り扱いについての体験。
水族館や博物館などのバックヤードツアーが人気なように、様々なビジネスの現場でのバックヤードツアーはできないだろうか。
厳しい経営環境だからこそ、小さくできることに、トライしてみる。
「体験を売る」と言う言葉はすでに言い古されてきた言葉かもしれません。しかしこのような状況だからこそ、改めて自分たちにできることがないのか振り返ってみる機会かもしれません。
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秋元 祥治
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▼NPO法人G-net 理事(創業者)
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▼内閣府 地域活性化伝道師/岐阜大非常勤講師
早稲田大社会連携研究所招聘研究員
慶應義塾大学SFC研究所所員
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※本ブログの内容は私個人の見解であり、所属団体を代表するものではありません。