1月10日は成人の日。全国各地では成人式が行われていました。
成人を迎える人々に拙著「20代に伝えたい50のこと」から伝えたいメッセージを、今日から数日ブログでご紹介していきます。
一人ひとりの幸せや価値観も違う。
だから生き方やキャリアに【絶対解】はない
僕が初めて大学の教員になったのは、2008年のこと。
「大学で授業をしたい」といたるところで言っていたら、紹介をうけて28歳の時に四日市大学で非常勤講師を拝命しました。それから10年経ちました。当初から、そしてここ最近はより、就職や仕事というものについての得も言われぬ不安感を持っている人々が多いように感じます。
メディアを通じて伝えられるニート・フリーターの問題や早期離職者のニュースの影響もあるかもしれません。ただ、根源的には何のために働くのかということ、あるいは人生のあり方の正解はなんだろうという答えを知りたい、ということなのかもしれません。
いつも授業の初めにお伝えすることがあります。
高校までと、大学以降はルールが全く変わるんだ。
大学入試までの受験勉強は、1つの答え【絶対解】がある。
だけれどもここから先は違うんだよ、と。
一人ひとりの幸せや価値観も違うんだから、
生き方やキャリアに【絶対解】はない。
自分自身で考えて、悩んで、そして自分で決断する。
そして、納得して選ぶ【納得解】しかないんだ、と。
地方や田舎でなく、大都会で働き生きることが幸せなのか。
中小企業ではなく、大企業に勤務することが幸せなのか。
古く伝統的な現場でなく、新たなベンチャーが魅力的なのか。
やりがいと手触り感より、給与が高く休暇が多いことが幸せなのか。
別にどっちがいいとか悪いとかじゃないんです。
自分で多様な価値観にふれて、考えて、悩んで、それで決めたらいいなと思います。
「都会で・大企業で・安定して・偉くなることが大事だ」という絶対解があった時代はもう終わったように感じます。大学を出たから就職を約束されたわけじゃないし、上場企業でもいとも簡単に経営破綻することもある。
大事なことは自分で決めて納得したものなのか。価値観はずいぶん多様化しているようです。
最近では、一流大学を卒業後、大手企業や外資コンサルティング会社勤務を辞めて、NPOへ転職したり、地域へ移住して地域おこしに取り組む人も目立つようになりました。

自分が自分自身の「人生のオーナー」。
だから「納得」できる道を選択する
僕自身のキャリアも、同じように感じる人々もおいでかもしれません。
地元の進学校を経て、早稲田大学に入学しました。僕の母は、「早稲田大学をちゃんと卒業して大企業に入れ」と何度も言ってました。僕が大学を中退してNPOで起業をしたあとですら、暫くの間、今からでも遅くないから、銀行や商社に行ってほしい、行ってほしかったとずいぶん言われました。きっと、高度成長を経験してきた上の世代の人々にとってはそれが「絶対解」だったのかもしれません。けれど、大きな会社に入ることで幸せが約束されるわけではないでしょう。
でもこれは、僕を思ってのやさしさだからとわかっていました。
そして、一つ一つ投げかけられる意見に向き合えば、そのたび「なぜ僕は、わざわざこれに取り組むんだろう」「本当に、僕はこれに取り組みたいのだろうか」と自問自答をせずにはいられないのです。自身の夢ややりたいこと何度も自問自答する機会になり、思いを固めていく上ではとてもよかったのだと、今では感謝の気持ちですらあります。
納得解を自身で選ぶには大事なポイントがあります。それは、たくさんの人に会い、多くの経験を重ねること。そしてその中で、自分のモノサシを磨き定めていくこと。自分で物事を決めていくためには、決めるための基準=モノサシがなければいけません。多様な人に出会い、多くのチャレンジを早い段階ですることが、自分の中で大事なこと、そうでないことの基準を固めていくのに大事なこと。価値観は、相対化によってつくられていきますから。
絶対解より納得解。
人生に正解はないのだから自分で決めて納得できるか。
誰かの人生や世間の人生でなくって、自分が自分自身の人生のオーナーだからこそ、自身が納得できる選択をしていくことが大事。
色々なことを言う人がいても、自分で決めて、自分で納得できたらそれでよい人生なのだと僕は考えています。
--
秋元 祥治
▼岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズ チーフコーディネーター
@愛知県岡崎市 https://www.oka-biz.net
▼NPO法人G-net 理事(創業者)
@岐阜県岐阜市 https://www.gifist.net
▼武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC) 客員教授
@東京都西東京市 https://emc.musashino-u.ac.jp
早稲田大社会連携研究所招聘研究員
慶應義塾大学SFC研究所所員
内閣府 地域活性化伝道師
-------------------------------------------------------------------------------
著作「20代に伝えたい50のこと」(ダイヤモンド社) http://amzn.asia/1AE0eGY
ツイッター: akimoto_gifu Facebook: 秋元祥治
-------------------------------------------------------------------------------
※本ブログの内容は私個人の見解であり、所属団体を代表するものではありません。
成人を迎える人々に拙著「20代に伝えたい50のこと」から伝えたいメッセージを、今日から数日ブログでご紹介していきます。
一人ひとりの幸せや価値観も違う。
だから生き方やキャリアに【絶対解】はない
僕が初めて大学の教員になったのは、2008年のこと。
「大学で授業をしたい」といたるところで言っていたら、紹介をうけて28歳の時に四日市大学で非常勤講師を拝命しました。それから10年経ちました。当初から、そしてここ最近はより、就職や仕事というものについての得も言われぬ不安感を持っている人々が多いように感じます。
メディアを通じて伝えられるニート・フリーターの問題や早期離職者のニュースの影響もあるかもしれません。ただ、根源的には何のために働くのかということ、あるいは人生のあり方の正解はなんだろうという答えを知りたい、ということなのかもしれません。
いつも授業の初めにお伝えすることがあります。
高校までと、大学以降はルールが全く変わるんだ。
大学入試までの受験勉強は、1つの答え【絶対解】がある。
だけれどもここから先は違うんだよ、と。
一人ひとりの幸せや価値観も違うんだから、
生き方やキャリアに【絶対解】はない。
自分自身で考えて、悩んで、そして自分で決断する。
そして、納得して選ぶ【納得解】しかないんだ、と。
地方や田舎でなく、大都会で働き生きることが幸せなのか。
中小企業ではなく、大企業に勤務することが幸せなのか。
古く伝統的な現場でなく、新たなベンチャーが魅力的なのか。
やりがいと手触り感より、給与が高く休暇が多いことが幸せなのか。
別にどっちがいいとか悪いとかじゃないんです。
自分で多様な価値観にふれて、考えて、悩んで、それで決めたらいいなと思います。
「都会で・大企業で・安定して・偉くなることが大事だ」という絶対解があった時代はもう終わったように感じます。大学を出たから就職を約束されたわけじゃないし、上場企業でもいとも簡単に経営破綻することもある。
大事なことは自分で決めて納得したものなのか。価値観はずいぶん多様化しているようです。
最近では、一流大学を卒業後、大手企業や外資コンサルティング会社勤務を辞めて、NPOへ転職したり、地域へ移住して地域おこしに取り組む人も目立つようになりました。

自分が自分自身の「人生のオーナー」。
だから「納得」できる道を選択する
僕自身のキャリアも、同じように感じる人々もおいでかもしれません。
地元の進学校を経て、早稲田大学に入学しました。僕の母は、「早稲田大学をちゃんと卒業して大企業に入れ」と何度も言ってました。僕が大学を中退してNPOで起業をしたあとですら、暫くの間、今からでも遅くないから、銀行や商社に行ってほしい、行ってほしかったとずいぶん言われました。きっと、高度成長を経験してきた上の世代の人々にとってはそれが「絶対解」だったのかもしれません。けれど、大きな会社に入ることで幸せが約束されるわけではないでしょう。
でもこれは、僕を思ってのやさしさだからとわかっていました。
そして、一つ一つ投げかけられる意見に向き合えば、そのたび「なぜ僕は、わざわざこれに取り組むんだろう」「本当に、僕はこれに取り組みたいのだろうか」と自問自答をせずにはいられないのです。自身の夢ややりたいこと何度も自問自答する機会になり、思いを固めていく上ではとてもよかったのだと、今では感謝の気持ちですらあります。
納得解を自身で選ぶには大事なポイントがあります。それは、たくさんの人に会い、多くの経験を重ねること。そしてその中で、自分のモノサシを磨き定めていくこと。自分で物事を決めていくためには、決めるための基準=モノサシがなければいけません。多様な人に出会い、多くのチャレンジを早い段階ですることが、自分の中で大事なこと、そうでないことの基準を固めていくのに大事なこと。価値観は、相対化によってつくられていきますから。
絶対解より納得解。
人生に正解はないのだから自分で決めて納得できるか。
誰かの人生や世間の人生でなくって、自分が自分自身の人生のオーナーだからこそ、自身が納得できる選択をしていくことが大事。
色々なことを言う人がいても、自分で決めて、自分で納得できたらそれでよい人生なのだと僕は考えています。
--
秋元 祥治
▼岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズ チーフコーディネーター
@愛知県岡崎市 https://www.oka-biz.net
▼NPO法人G-net 理事(創業者)
@岐阜県岐阜市 https://www.gifist.net
▼武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC) 客員教授
@東京都西東京市 https://emc.musashino-u.ac.jp
早稲田大社会連携研究所招聘研究員
慶應義塾大学SFC研究所所員
内閣府 地域活性化伝道師
-------------------------------------------------------------------------------
著作「20代に伝えたい50のこと」(ダイヤモンド社) http://amzn.asia/1AE0eGY
ツイッター: akimoto_gifu Facebook: 秋元祥治
-------------------------------------------------------------------------------
※本ブログの内容は私個人の見解であり、所属団体を代表するものではありません。