いろいろな人とお話をしたり、トークイベントとかご一緒しているなかでその人その人の「仕事観」みたいなものってやっぱ透けて見えるよなぁ、って思います。なんのために働くのか、そして働くとはどういうことだろうかって、ことですね。

やはり「おかね」は外せなわけだけど、最近読んだ記事がなかなか興味深かったわけです。年収800万円ちょっとまでは、収入と幸福感は比例するけれど、そこからさきはそれほどでもない…ってはなしね。

お金が人生の選択のボトルネックになることは、幸福感を減少させるんだろうなと思うのです。逆にいえば、800万くらいあれば、めちゃくちゃ贅沢をしなければ、日常の生活で困らなかったりある程度充足できる…ってことだろうと。
とすると、むしろその先の幸福は何なんだ、と。
そして、働く意味や喜びは、それより先に何を見い出せばいいのか?と。
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その仕事が目的ではなく、なにかその先にある目的のための手段だ、って感覚を持っていられるかは大事なことではないだろうか、と思います。
使命感、というとちょっと大げさかもしれないけれど、やはりその目的。

石切職人の寓話ですよね、まさに。石を切る石工に何してるかと問うと

ある職人は「お金を稼ぐために働いている」
別の職人は「固くて大きな石を切るのに悪銭苦闘しているよ」
そして、3人目の職人は
「多くの人々の、心の安らぎの場となる『教会』が出来るのです。
 私は、その素晴らしい教会を夢見て、石を切り出しているのです」と答えた、と言う話。

一歩引いてみて、仕事の意味付けをすること
その仕事の先にいる顧客にとどける価値をイメージしたり、実際に見に行くこと
そして、それが自分の好きなことだったり、大事にしている価値観と重なること
・・・って事が大事かな、って思いました。

すべての仕事は、お金を払ってくれる顧客がいる…と考えれば誰かの役に立っているわけなので、意味のない仕事はないのだろうと思うわけです。ただ、おうおうにして日々の忙しさの中で、目の前の忙しさに流されて、仕事そのものが目的化してしまいがち。
なんのために働くのか、どんな意味があるのかをは、自問自答したり、語ったり、周囲との対話を通じてちょくちょく意図的に気づくことが大事なんだろうな、と思います。

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秋元 祥治

▼岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズ チーフコーディネーター
 @愛知県岡崎市 https://www.oka-biz.net
▼NPO法人G-net 理事(創業者)
 @岐阜県岐阜市 https://www.gifist.net
▼武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC) 客員教授
 @東京都西東京市 https://emc.musashino-u.ac.jp
  早稲田大社会連携研究所招聘研究員
  慶應義塾大学SFC研究所所員
  内閣府 地域活性化伝道師
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著作「20代に伝えたい50のこと」(ダイヤモンド社) http://amzn.asia/1AE0eGY
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