ここのところ、オカビズだけでなく地域の中小企業や集客施設の経営に関する相談をおうけすることも多い。忙しくしている様子なのだが、聞いてみるとそれでも赤字だったり利益が取れていないことも多いというのだ。

なんでだろうか・・・とおもって、具体的な経営状況をお伺いしていくと課題がはっきりしてくる。日々忙しく取り扱っている商品や、メインの商材が薄利だったりするのです。

つまり、

売っても売っても対して儲からないものを
ガンガン売っているので、儲からない


…ということなんですよね。そもそも、自社の商品ごとの利益率って、つい忙しくしているとあんまり把握してないことも多いと思うのです。たしかにそれはわかるんですけれどね。
もちろん、ひとつひとつの商品をすべて見直していく・・・のは大変かもですが、ABC分析して、で売上の大きな商材から順に粗利率を見ていくと注力するもの、や見直すべきものって見えてくると思うんです。

とある食材販売店のケース、売上の大半が業務用卸なんだけれど、競争厳しくほぼ利益ゼロといってもよいほどの薄利一方で、売上の一部しかない直販は高利益率で、実際お店全体の利益の大半を直販で稼いでいる・・・ってところがありました。素直に考えたら、いかに利幅を確保できる直販にカジをきるか、ってところですよね。
売上をいかに上げるか、って話もちろん大事なんだけれど、中小事業者の場合そもそも生産体制や余力に限りがあるわけです。だから、どんどん作ってどんどん売ろう…って難しい部分もあり、限られた生産能力の中でいかにより高く、より儲かるものを作り、売るのかってことがキモだよなぁ、と思うのです。

良いものをより安く、では厳しい

と僕は思います。

良いものをより高く、適切な人に届ける

というのが、地域の中小企業の勝ち筋ではないかと。

そのために大事なのが高付加価値戦略だし、オカビズでも取り組んできたこと。
金をかけずともできることは、いっぱいある。
ひらめきと工夫でチャンスは誰にでもある。

ちょっとこのあたりは、ケースを交えて本にしたいし、カリキュラム化したいなと思ってます。
そして、個別サポートはまたお問い合わせくださいませー。

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「やろまい!」って声をかける言い出しっぺでありたい
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秋元 祥治 /株式会社やろまい 代表取締役
・大手通信会社や全国新聞社など大企業の新規事業・オープンイノベーション支援
・地場産業企業、ソーシャルベンチャーなどへの出資・経営支援
・Yahoo!ニュース オーサー、ForbesOnline コラムニスト

▼岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズ チーフコーディネーター
 @愛知県岡崎市 https://www.oka-biz.net
▼NPO法人G-net 理事(創業者)
 @岐阜県岐阜市 https://www.gifist.net
▼武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC) 教授
 @東京都西東京市 https://emc.musashino-u.ac.jp
  慶應義塾大学SFC研究所所員
  内閣府 地域活性化伝道師
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著作「20代に伝えたい50のこと」(ダイヤモンド社) http://amzn.asia/1AE0eGY
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