地方創生の取り組みをしていて、いろんな地域の話を伺っていると必ず出てくる言葉がある。

「うちの街は保守的だから」

こういう言葉、耳にしたことあるんじゃないでしょうか。

うちの街は保守的だから、新しいあの取り組みは難しい。
うちの村は慎重な人が多いから、なかなか進まない。
このあたりの人は遠慮深いから、なかなか反応がない。

地域性、って便利な言葉だなぁと思うのです。
だって、地域性って言葉が出てくるときって、ほとんどが言い訳じみてるから。
できない理由を正当化するために、地域性を持ち出していることばかりに思うんです。

・・・これだけ努力しても、新しい取り組みが進まないのは自分のせいではない。地域性のせいだ、といいわけを外部で来てしまう、つまり便利な魔法の言葉。

もちろん、歴史的・風土的背景から地域性も存在するでしょう。
だけど、地域性が語られるときはほとんど言い訳が目的。

だから、地域性を語るのは、みんないったんやめたらいじゃないかと思うの。
同じように、東京と比べるのもやめよう。

東京と違ってうちの街は、20時にはもう真っ暗だよ

こんなことを何度も地方にいくと耳にする。岐阜市や岡崎市の人だってよく言うよ。
いやでも、東京みたいな都会なんて、日本全体で見ればむしろ少数だもの。
例えば岐阜市は、日本全体の上位3%に入る大きなまち。
1700ちょいある市町村のなかで、56番目らしい。これ、偏差値にすると【 68 】に相当するようだ。岡崎市も59番目だから、ほぼいっしょ。

もちろん、街の大きさによる違いもあると思う。
けれど 、街の大きさを言い訳で語っていないかは、もう一度見直したらいいかな。

そして、地域性を言い訳にすることで、自分自身や地域の成長を阻害しちゃうのもったいないと思うのだ。新しいアイデアや変化に対してオープンであることは、自分自身や地域の発展につながることが多いし、可能性を開くんだよね。
地域性を理由に変化を恐れてしまうと、チャンスを逃してしまうことがあります。

結論として、「うちの街は保守的だから」という言い訳をすることは、自分自分や地域の成長のチャンスを逃すことにつながりかねません。そうではなく、地域性を理解し、それを活かしながら新しいアイデアや変化に対して積極的に取り組むことが大切だとおもうなぁ。

「うちの街は保守的だから」
地域性なんてないよ、みんな言い訳でしかない


というお話でした。

そうそう、家にタイルデッキで焚き火をするのが最近ののんびり時間。
最近は、東京といったり来たりの日々だけれど、やっぱり地方暮らしのほうがいい、QOLが高いと思う。
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「やろまい!」って声をかける言い出しっぺでありたい
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秋元 祥治 /株式会社やろまい 代表取締役
・大手通信会社や全国新聞社など大企業の新規事業・オープンイノベーション支援
・地場産業企業、ソーシャルベンチャーなどへの出資・経営支援
・Yahoo!ニュース オーサー、ForbesOnline コラムニスト

▼岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズ チーフコーディネーター
 @愛知県岡崎市 https://www.oka-biz.net
▼NPO法人G-net 理事(創業者)
 @岐阜県岐阜市 https://www.gifist.net
▼武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC) 教授
 @東京都西東京市 https://emc.musashino-u.ac.jp
  慶應義塾大学SFC研究所所員
  内閣府 地域活性化伝道師
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著作「20代に伝えたい50のこと」(ダイヤモンド社) http://amzn.asia/1AE0eGY
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